六弥ナギと大字の件で思ったこと

3部8章5話「始めようか。」をふと読み返していたらぞわっとしたので自分なりにちょっと考えてみました。

考察とよべるようなものではないのでご容赦ください。

 

以下3部8章5話の会話引用です。

 大和「オタク数字!?

   ああ、違う。これは大字だよ。」

大和「契約書なんかを書く時にさ、

   数字を勝手に変えられないように使うんだ。

   壱、弐、参……。」

ナギ「OH!RIGHT!六弥ナギの六は?」

大和「六はなんだっけ。変換してみたら?

   ……ああ、それだ、その字。」

ナギ「OH……。」

大和「……ナギ?」

ナギ「……素晴らしい発見です。

   ワタシたちは、未来においても、

   パーフェクトのままでいられます。」

ここの場面、会話自体の雰囲気は他愛ない感じで特に重苦しさは感じません。

(実際、初見時はスルーしてた箇所)

 

次に3部20章

陸「オレたちみんな、

  名前に数字が入ってるけど、

  ナギと一緒のところがあったんだな。」

ナギ「そうです。

   だから、リクがいれば

   ワタシたちは永遠に途切れません。

   理想の形のまま。」

 

気になる箇所を箇条書きにしてまとめてみました。

 

①大字について

・漢数字の改ざん防止の為に使われる複雑な文字(大和が説明している通りです)

・現在、法的な文書で使われることが定められているのは「壱」「弐」「参」「拾」

・明の官吏が横領を行ったことが理由で大字が法的に使われるようになった。

 

②「六」の大字は「陸」

ここ、3部20章まで読んだ人間は鳥肌たったと思うんですけどナギの持つ数字である「六」の大字は七瀬陸の「陸」なんですよね。

これ、ナギと陸は数字を二個共有することになってしまうんだけれど…

気になったところ箇条書きします。

・ナギと陸は互いに同じ数字を持つので代わりがきく(?)

→ナギ、ノースメイア帰国の暗示

→ナギか陸、どちらかがいればIDOLiSH7は成り立つ。

 

③ナギの台詞に関して

8章でナギは楽しそうに「ワタシたちは未来においてもパーフェクトのままでいられます」と言っていて、20章では「リクがいればワタシたちは永遠に途切れません。理想の形のまま」と言っている。ニュアンスは違えど意味自体は同じなんですよね。

ソルヴァルドも言っていましたがナギが六弥ナギでいられる時間はもうあと僅か、なはず。

ナギにどんな経緯があって日本でアイドルを目指しているのか詳細には語られていないので何とも言えませんが、1部の時点でナギは六弥ナギで居れるのは有限であると悟っていたと思われます。

8章で「六」=「陸」であることを知って新しいおまじないを教えてもらった気持ちになったんじゃないのかな?と思うんです。メンバーを残して独り旅立たないといけないけれど同じ空の下に繋がっていられるんだなって。(ナナツイロREALiZEを意識してしまいますね)

 

④「六弥ナギ」という名前に無理やり意味を与えてみた

・「弥」の意味

  (1)久しい、遠い

    久しく大切な人(桜春樹)に会えていない。

   ノースメイアは遠い北の国

  (2)あまねし(意味はすみずみまで及ばない所がない。広くいきわたっている)

    才色兼備なナギの存在

  (3)終わる、終える

    IDOLiSH7の六弥ナギに幕を下ろそうとしている現状

  (4)繕う

   メンバーに自分の抱えているものを隠している

 

・「ナギ」の意味

  漢字を与えるなら「和ぎ」「凪」「薙ぎ」

  (1)「和ぎ」「凪」は穏やかな状態を表す

    →音楽記号ナチュラル(元の音に戻す)と似ているものを感じるなと思った。

  (2)「薙ぎ」は神事として払い清めることを表す

  (3)植物としての「ナギ」

  →花言葉はなし

   海の安全を司る木として信仰がある。開運や縁結びのお守りにも使われた。

 

⑤「七瀬陸」という名前に無理やり意味を持たせてみた

・「七瀬」の意味

 七瀬の祓を行う七箇所の瀬。 

 

・七瀬の祓 

 平安中期以降、宮中で行われた祓い。

 天皇の災厄を移した人形を7人の勅使が七箇所の水辺で流すこと。

 

少し調べてみたんですが「七」も「瀬」も名前には使わない方が良い漢字リストに入っていました。

 

⑥「大字」=「代字」?

完全に読み方でこじつけただけなんですけど、「六」=「陸」のトリックに大字を使ったのは「代用する」という意味を含ませられるからかな?なんても思いました。

 

 

 

以下感想文です。

 

IDOLiSH7に影が差したときに真っ先にその影を追い払って光を注いでくれたナギが今一番影を抱えているんですよね。

初めてできた大切な友達の為に愛情を注ぎ続けたナギ…

13の時の硬い表情からは想像できないほど、豊かになってたくさんの思い出を抱えて、それでIDOLiSH7を去ろうとしている。IDOLiSH7の為に…桜春樹の為に…

桜春樹と出会って温かい場所があることを知って、IDOLiSH7と出会って温かい場所を手に入れたナギが今まさにその温かい居場所を自ら手放そうとしていると思うと本当に心が痛いです。

ぶっちゃけ国際問題やら王族やらが絡んでくるこの事態に日本のアイドルであるIDOLiSH7がどうしたら立ち向かっていけるのかなんて全くもって見当が付かないんだけれど。

どうか7人がまた笑ってステージに立ってくれることを願うばかりです。